研究室紹介

科学教育研究室

【担当教員】鈴木誠(教授)、細川敏幸(教授)、池田文人(准教授)、山田邦雅(准教授)

新しい科学教育の創造と、それを担う社会人の育成を目指して

フィンランド授業風景今日、科学教育のまわりには様々な問題が散見されています。例えば、素朴概念の指導や生命観の育成の難しさ、また国際調査における学力低下や自然との直接体験の欠如などは、その典型例と言えるでしょう。それらを克服する指導方法として、児童や生徒の認知の過程に配慮した学習のあり方や、オーセンティック・アセスメントでの評価といった新たな潮流が教育現場に押し寄せています。

本研究室は、学ぶ意欲の分析とその評価、小中高大を通した科学教育のあり方、理数教育の教授法、社会構成主義に基づく学びなどを専門とする、4名の教員によって構成されています。これらの流れの中で、高度な専門性と卓越した学習指導力を発揮できる教員の育成、また科学教育のマインドを持った社会人の育成を目指しているのです。

▼鈴木誠 研究室
http://www.acsola.com/FK/main.htm

▼池田文人 研究室
http://d.hatena.ne.jp/mitafuri/

研究テーマ

1.学ぶ意欲の構造分析とそれを引き出す授業の設計

研究風景学ぶ意欲は、子どもたちの行動に表れない消極的な学習態度の中にも数多く存在しています。これを自己効力(Self-efficacy)を構成する様々な概念から細かく分析し、捉える研究を進めています。それによって新しい診断的評価が可能になり、子どもたちの学びの処方箋を書くことが可能となります。同時に、意欲を引き出す授業について、直接体験を中心とした授業の設計や評価といった実践的な研究も進めています。

2.知識をデザインするという視点から教育を捉える

フィンランドの教育学力世界一の子どもたちを育てるフィンランドの教育は社会構成主義に基づく学びを導入しています。そこでは知識に「正解」はありません。知識は子どもたちが様々な他者との関わりを通じて「デザイン」する創造のプロセスなのです。創造的な知識デザインを支援するために、多視点的に物事を捉える能力やマインドマップなどの知識を表現する方法、創造的なコミュニケーション方法、そしてフィンランドを中心とする海外の教育について研究しています。また、創造性とは何かを考えることも大事な研究テーマです。

3.高等教育改革の実践的研究

過去20年の間に世界の大学の教育制度は激変し、日本はそれに追いつけずにいます。そればかりか、発展途上国に抜かれつつあります。日本に諸外国の新しい教育の仕組みをいかに速やかに導入するかが、各大学や文部科学省に問われています。私たちは、日本の風土に適した改革を検討し、5年後を見据えた教育の仕組みを提唱したいと考えています。また、e-ラーニングやクリッカーなどの新しい教育技術の教育効果や、文系学生が最新の科学一般を学習できるような統合カリキュラムの研究も行っています。

研究のキーワード
  • 学ぶ意欲
  • 自己効力
  • 評価
  • 実験実習
  • 授業デザイン
  • 社会構成主義
  • 創造性
  • フィンランドの教育
  • 高等教育改革
  • 世界の大学
  • e-ラーニング
  • クリッカー
  • 統合カリキュラム